窓から入る紫外線の影響は大きく、室内でも日焼けする場合があります。一般的な窓ガラスでは、紫外線を完全に遮断することはできません。窓から入る紫外線量を正しく把握し、フィルム・カーテンを活用して、健康や室内環境を守りましょう。この記事では、窓を通過する紫外線の量や影響、室内でできるUV対策について解説します。

この記事を読むための時間：3分

窓から入る紫外線の量

一般的な透明ガラスの窓は、約70〜80%の紫外線が室内に入ります。そのため、窓際に長時間いると、肌は屋外と同等のダメージを受けます。特に窓から約1m以内は、日差しの影響を強く受けてしまうため、室内でもUV対策は必要です。

窓を通過する紫外線の種類とは？

窓を通過する紫外線は「UV-A」という種類です。紫外線には「UV-A」「UV-B」「UV-C」の3種類があり、最も波長が長いUV-Aは地上に届きやすく、窓からも侵入します。UV-Aは肌の奥深くまで届くため、肌へのダメージが大きいです。

一方、UV-Bは一定量が地上に届きますが、窓はほとんど通過しないと言われています。また、UV-Cはオゾン層に遮られるため、地上に届くことはありません。

窓から入ってくる紫外線の悪影響

室内に入る紫外線は、さまざまな悪影響を及ぼします。

• 皮膚に大きなダメージを与える
• 目の病気のリスクを高める
• 家具の変色を引き起こす

それぞれ詳しく解説します。

皮膚に大きなダメージを与える

窓から入る紫外線は、皮膚に深刻なダメージを与えます。窓を通過するUV-Aは肌の奥深くまで到達し、シワやシミの発生原因となるのです。特に、窓の付近で紫外線を長期間浴びると、皮膚のバリア機能が低下し、肌トラブルを引き起こしやすくなります。

目の病気のリスクを高める

紫外線は目にも悪影響を及ぼすため、注意が必要です。UV-Aが水晶体を通過し、網膜まで到達すると、視力の低下や目の老化を促進する原因になります。また長時間浴び続けると、蓄積されたダメージにより、角膜炎や白内障のリスクが高まります。

家具の変色を引き起こす

紫外線による日焼けで、家具や床の劣化が進みます。木製家具やフローリング、カーテンなどは、長時間紫外線にさらされると、色あせやひび割れが発生します。見た目が損なわれるだけでなく、耐久性も低下するため、紫外線を防ぐ対策が必要です。

窓から入る紫外線の対策

窓の紫外線対策は、以下の2つが効果的です。

• UVカットフィルムを貼る
• UVカットのカーテンを付ける

それぞれ詳しく解説します。

UVカットフィルムを貼る

窓にUVカットフィルムを貼ることで、紫外線の侵入を大幅に抑えられます。紫外線を約99％以上遮断できるため、肌の健康を守るだけでなく、室内環境の維持にも有効な対策です。市販品を貼り付けることもできますが、より確実な施工を求める場合は、専門業者に依頼するのがおすすめです。

UVカットのカーテンを付ける

UVカット機能付きのカーテンも、室内の紫外線対策に役立ちます。特殊な繊維やコーティングにより、紫外線を90%以上カットできるタイプが多く、肌の日焼けや家具の色あせを軽減します。また、UVカット機能付きのレースカーテンを選べば、採光を保ちながら紫外線対策が可能です。手軽に導入でき、インテリアにもなじみやすいのがメリットです。

家の中でも紫外線対策をして健康を守ろう

室内でも紫外線の影響を受けてしまうため、適切な対策が必要です。窓を通過する紫外線は、肌の老化の原因となるだけでなく、家具や床の色褪せを引き起こします。室内でも日焼け対策を欠かさず、窓には効果の高いUVカットフィルムや遮光カーテンを活用するのが望ましいです。室内でも紫外線対策を意識し、健康と住環境を守りましょう。